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茶の間でほっこりしてたら、ザ・マサハルズの音楽が刺さってきた。自由不自由への真剣さが、さもいきいきとTV画面から伝わってくる。演奏後のインタビューに「忙しかったです」と答えたギター吉見君にいっぱい頷いた。私の中に眠る彼のような力を呼び起こしたい。

『音遊びの会』から誕生したザ・マサハルズ（バンド名はギターの吉見理治さんの名前から取っている）。ずっとトランペットを演奏してきた吉見さんは、数年前からシャウトをはじめた。そしてある日、音遊びの会のメンバーからギターを手渡され、弾き始める。そこからシャウト＋ギターというスタイルがつくられ、NHKの番組『バリバラ』の企画『バラフェス*』に出演。ドラムの三好佑佳さん、ベースの稲田誠さんとともに、初めてバンドとしての演奏を披露した。 このときの放送を見ていた山路さんは、吉見さんの姿に魅せられる。悠々とした表情に対し、細やかに動く口から響く言葉と声のあいだのような発語。口の動きと連動しているかのようなせわしい手の動き。3人のそれぞれの存在が生きた、新しい音楽が生まれていた。

* 2012年からNHKで放送をスタートした、「みんなのためのバリアフリー・バラエティ」番組。
2019年2月3日に第1回「バラフェス〜ばらばらな音楽の祭典」が開催された。

バリバラ×NHK1.5ch_バラフェス_ザ・マサハルズ