推薦文

KASUMIは声での表現が少ない代わりに、大量の絵や文字で大好きなものを表現している。仲間と一緒に動画を観る時間を想像してセットリストを作り、自作のダンスを絵にし、アーティストの似顔絵を描く。跳ねて跳んで流れて、その絵にはいつも音楽を感じる。

KASUMIさんの通う作業所のスタッフであるササキさんは、彼女の絵の、特に色に惹かれていると話す。KASUMIさんの色への感性はお母さんが好きな海外の音楽やアニメから影響を受けているそうで、絵の具やペンで何度も重ね塗りを試し、色の表現を研究しているという。
また、歌や踊りも大好きなKASUMIさんは、作業所の身体表現の時間に、自分で持ってきた洋楽のリミックスCDを流し、楽しそうに身体を揺らして踊ったり、手話で歌をうたったりするという。
「あまり喋らないぶん行動がいつも前向きでパワフル。それが絵にもあらわれていると思うが、同時にいつも気持ちよく力が抜けているところに憧れる。これからもずっと描き続けていくんだろうなと思う」とササキさんは語った。