推薦文

颯爽（さっそう）と三脚を持って現れ、カメラをセット。「好き」と思った対象物を頼まれなくてもすべて記録、頼まれなくても自分のこだわりに沿った内容でブルーレイにして映像と画像をお届けしてくれるのです。

発達支援コーディネーターの櫻井さんとパフォーマーの坂部さんが開いているワークショップ『おてだまの時間』に参加するようになった石森さんは、いつからかその場の様子をカメラで記録するようになった。毎回三脚を立て、イベントを俯瞰する位置でしっかり捉えながら、さらに自分もおてだまに参加する。撮った記録はブルーレイに焼き、写真とコメント入りの特製CDジャケットに包んだ状態で、次回のワークショップで櫻井さんと坂部さんに手渡される。
石森さんは、自身の居場所だと感じられたコミュニティやイベントの数々の記録も同じようにおこなっており、さらには、ひとりで出かけた旅先の様子を、主に自撮りでたくさん撮影しているという。
櫻井さんは、これらの記録を整理、保存し、被写体に手渡すことまでを完遂する石森さんの熱量と技術に驚かされている。