13 公園で生まれ、 公園を変えていく子どもたちの表現



つくり手 | 海岸公園冒険広場に遊びにくる子どもたち |
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レコメンバー | 認定NPO法人冒険あそび場 せんだいみやぎネットワーク |
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推薦文
2018年7月に再開した海岸公園冒険広場。平らに整備され芝生で覆われていた冒険遊び場エリアは、子どもたちの遊びの痕跡であふれ返り、日々姿を変え続けています。その場を変えていく無数のつくり手たちの遊びに、“表現のようなもの”を感じます。
海岸公園冒険広場(通称「ぼうひろ」)はプレーパーク*機能が備わった公園で、子どもたちがやりたいことが思う存分できるようデザインされている。同じ場所や道具でも、ある子にとってはジャンプ台、またある子にとってはお店屋さんになるなど、使われ方はそれぞれ異なる。ゴミになる予定だった物が遊び道具に生まれ変わったり、大雨の翌日には水たまりが遊び場になったりと、子どもたちのしなやかな感性が、大人の想像の範疇を飛び越える数々の事象を起こしていく。
ぼうひろのプレーリーダー*たちは、子どもの声に耳を傾けながら、どうすればやりたいことができるかを一緒に考え、気づきにくい危険を取り除き、サポートする。プレーリーダーのひとりである信三さんは、公園に残された遊びの痕跡から、それを作った子どもたちの中でどんなことが立ち上がっていたのかを想像するのだそう。プレーリーダーの引き継ぎノートには、その日あったことや訪れた人たちの遊びの様子が細かく記述されている。
*プレーパーク 既成の遊具がなく、子どもたちが工夫して、遊びを作り出すことの出来る遊び場。
*プレーリーダー 子どもたちが遊ぶ環境を作るスタッフ。