12 あれから〇年スペシャル

あれから〇年スペシャル あれから〇年スペシャル
つくり手Team Sendai 仙台市職員からみた震災記録チーム
レコメンバー三浦忠士みうら ただし

推薦文

市職員の震災体験を残し伝え活用する『TeamSendai 仙台市職員からみた震災記録チーム』。市民や他の自治体職員と力を合わせて開催する『あれから○年スペシャル』というイベントで、朗読・映像・ワークショップ・歌など多種多様な表現を用いて体験を伝えています。

仙台市職員有志による『TeamSendai 仙台市職員からみた震災記録チーム』は、次の災害が起きた時に対応できる人材を育てるため、「100年後まで震災を伝える」ことをモットーに日々活動している。中心となるのは、主に仙台市職員を対象としておこなわれる、被災時やそれ以降の体験やそこで生まれた技術についての聞き取り調査である。メンバーは、科学者とともにその記録の分析をおこなってきたが、伝わってほしい人になかなか伝わらないという実感を持ち、『あれから○年スペシャル』を企画。このイベントは、収集してきた記録を、仙台市職員はもとより、市民や他自治体職員と分有する場で、毎回さまざまに工夫され、朗読やゲーム、ファッションショーや試食会などの新しい手法を用いながら開催される。
災害時は、職員の多くも困難な状況を抱えているにも関わらず、誰にも正解がわからないなかで何らかの選択をしなければならない難しい立場に置かれる。三浦さんは、彼らの発信を受け取る市民のひとりとして、市民や海辺の人々とつなぐ役割を担おうと考えている。