5 旅風景 水と光



つくり手 | 菅野寛人かんの ひろと |
---|
レコメンバー | 菅野信子 かんの のぶこ |
---|
推薦文
バイクの旅で写真を撮りながら自分を見つめなおしています。写真を仕事にしたい気持ちとまわりの人達がホッとする写真を撮りたいとう本人の気持ちがあるので、たくさんの人に見てもらいたいと思います。
山元町に暮らす寛人さんは、車やバイクに乗って様々な場所に出かけ、水や光をテーマに各地の風景の写真を撮っている。「青森まで行くのはちょっと遠いかなあ」というくらい、片道数時間の運転はお手のもの。出発前に下調べをして撮影地を決め、バイクで旅をし、写真を撮る。遠出した際には自らキャンプを張って野外に泊まったり、温泉に入ってのんびりしたり。母・信子さんも旅に同行し、一緒に写真を撮ることも。
撮影現場に着いたら慎重にポイントを定め、陽の光、角度がベストになったときにシャッターを切る。ときには数時間待つこともある。けれどそれは寛人さんにとって苦ではないのだという。人が多い場所にいることや、同じことを繰り返すことが苦手な寛人さんにとって、一番落ち着ける大切な時間だ。
撮った写真はSNSなどで公開し、公募展に出すと、入選・受賞することも。能面の記録誌の撮影や、地元のスーパーにポストカードを置いてもらうなど、活動の幅は広がっている。
*本展出品作 「雄大なる川と共に」(2018)